元氣メグル日々 エリカのブログ

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代謝のない島

娘を保育園に通わせ、この島で120年近く続く医院の看護師の仕事が始まり、1ヶ月が過ぎました。
娘は、保育園の最初の3日間は別れ際泣いたり、昼寝ができなかったりしたけれど、すぐに楽しくなって、今や休日も保育園に行く気で早く起きるし、迎えに行ってもまだ遊び足りないと帰りたくなくて道路でジタバタぐずったりしています。
集団保育の洗礼を受けて病気するかと覚悟していましたが、鼻水程度で休むような病気もせず、元気一杯です。
ジンバブエの夫が言っていました。「この子は、ハイブリッとだから、とてもストロングなんだ。違うものと同士が掛け合わされて、すばらしいものが生まれる。」
娘を見ていると、純血であることより、異種が交じり合うことの利点を実感させられます。

この大島は、島四国といって島の中だけで八十八箇所の遍路巡礼ができる文化もあり、御影石である大島石の産地だし、造船、漁業、柑橘などの農業とすばらしい文化と自然のある島です。
しかし、この島は高齢化し、過疎が進んで、長く暮らしている人たちはただ慣例としてして続けてきたことを守っているだけ、政府や役所のいいなり、若い世代も海外に行くこともなく島と今治の世界の中しか見えていないように思えます。

職場も、10人程度の看護師の8割が40代後半から50代で、20年前後勤務し続けている人たちで、一番若くても5年は勤めています。新人や新しい人の出入りがないということは、マニュアルを作ったり見直したりすることもなく、慣例を続けていて、阿吽の呼吸で行われていることも多くて、新しく入った人間には分かりにくいことだらけ。
私は、よそ者だから彼らには違和感が強いのです。例まえば、みんな出されるまかない食を食べていますが、私は白米は好きでないので、玄米だけ持参にしました。何を食べようが、個人的な自由だと思ったのですが、「そういうことした人は今までした人はいないから、駄目ではないけど一応新しいことをするときは断ってね。」と言われてしまう始末。食べる場所や仕事をする場所の席が決まっていたりして、分からず座っていると注意を受けたりしてしまうのでした。
他の移住者の人が、何かイベントごとをしても、「挨拶がない。順番が違う。」などと、けちをつけられた話の訳がよく分かりました。

他の移住者の人が「移住してこようとするものは、日本の平均から言ったら意識の次元が進んでいる人。それを受け入れる島のたちは、意識の次元が平均より遅れている人たち。この意識の差は、遥かに大きい。」と言っていました。頷けます。
島の人たちは、日本全体、地球規模でものごとを考えているように見えません。
今の政治に問題を感じている人に会えません。原発事故は終わっているように思っています。終身雇用され将来年金がもらえると思っているから、日本の財政の破綻なんて考えてもいない。私がそれを口にするから、職場の人は驚くのです。
都市部でも同じような意識の人は多いけれど、率が違う。
都市部では、公園のママ友の中でも、話の会う人は見つけられました。

古来から異種が交わり、文化が交わってきたところは、活性化され栄えるのです。
人間の体も、文化も経済も、代謝し新しいものと古いものの出入り、常にMIXされ変化しなければ、滞り澱んで硬直化していくのです。

金銭的価値の中に幸せを作ろうとしても、今までの古い成長経済は破綻しているし、自然環境は悪化しているし、幸せは作れないように思います。
都市部に住み続け高収入を得ることより、自然環境の残る地方で少なくても収入を得て、自然と人間の共存をはかるほうが、これからの社会には必要なように思います。これからは、都市に人口が集中していくのではなくて、地方に散らばって住む次代だと思うのですが。都市部の人は、どんどん地方に移住したほうが社会にとっていいと思っています。
しかし、地方に向うよそ者と、それを受け入れる現地の人の間の意識の差は、今のところ致命的に大きいようです。
地方自治体が移住推進しても、就職先があっても、人の意識の差は人の交わりを阻害します。


私も、横浜で生まれ育ち、日本や世界を旅しても住んでみないと分からないことがありました。日本においては、首都圏のことしか知らなかった。
今、こうして愛媛に住めて、日本の首都圏と地方の違いを知って、日本の理解が深まりました。
いろいろな理由で移住できずにいる人もいるでしょう。私は幸運なことに移住できて、娘をこの安全で豊かな自然環境の島で育てられて、安心しているのです。
たぶん、私の職場も私の地域の人も、私のような人間が入って、違和感とともに刺激を受けていることと思います。
もし、私がこの島に住むことが短かったとしても、私にとっても島にとっても、いい経験であると思っています。
無駄な経験なんてひとつもないのです。

とにかく、もっと多くの移住者がこの島に来て、この島の代謝を促してほしい。
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| 大島の日々 | 23:40 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

COMMENT

住む場所に関係する問題は、簡単ではないですよね…。

それから、たまには帰ってきて下さいね。こちら東京・横浜にもお仲間、お友達がいるわけですから。もちろん、ご家族も。(*^_^*)

| ヤスト | 2014/05/16 01:07 | URL | ≫ EDIT

Re: タイトルなし

お金に価値をおけば、首都圏は稼げるので、首都圏に住みたいと思う人が多いのでしょうね。首都圏に人口増加が見られると言うことは、それだけ世の中が金銭的価値を重要視していると言うことですね。
でも、本当の幸せはお金では買えないことを知っている人たちは、東京から離れていくことになると思います。
健康も愛も平和も、お金では買えないのですから。
そういう真実の幸せに目覚めた人が、どんどん地方の自然の中に移って、日本を変えていってほしいですね。


| ハヤシエリカ | 2014/05/12 23:52 | URL |

まずは帰国後、ご無事だったようで良かったです。
お母さんの方は、ご苦労されているようですが、お嬢ちゃんが元気に成長していることは何よりです。

ニュースによると、若い人ほど東京圏に集中しているとの統計資料が発表されたとのこと。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140416/trd14041610090006-n1.htm 
こうした現状だからこそ、情報が少ない地方・島嶼での良い点悪い点を、どうか今後も忌憚なくお伝え下さい。やがて少しずつ少しずつ、変わっていくような気がします。

| ヤスト | 2014/05/07 12:03 | URL | ≫ EDIT















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