元氣メグル日々 エリカのブログ

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「アガーフィアの森 」を読んで

「アガーフィアの森」という本を読んだ。
内容は「野生動物だけが生息するシベリア針葉樹林帯で、30年以上自給自足していた家族が発見される。老人の率いられたその家族は、信仰を守るため、約300年前にこの地へと逃れてきた一族の末裔だった。家族以外の他人に一度も会ったことのない純真無垢な末娘、アガーフィアの、驚くべき忍耐力と溢れるばかりの好奇心…。ロシア全土が固唾を呑んで見守ったルイコフ一家の運命。その「事件」の全貌。」というものだ。

彼らは、俗世の人間が彼らの生活をささえようと善意で持ち込む文明的なものを「自分達には禁じられています。」と拒む。差し入れられる生活物品も「こうものが多くては、一度の人生で使いきれない」と呟く。
アガーフィアは、最後父親も他界し、シベリアの樹林帯で、ひとりで生きていくことになった。周囲が俗世での暮らしを勧めても、「あの人たちは、一時的なものにすぎない肉体の心配ばかりして、魂の救済についてはちょっとも考えていない」といって孤独で危険な森での自給自足と祈りの生活を頑なに貫いた。

私は、ジンバブエの村での生活を思った。村は、この物語と比較して明らかに俗世だ。しかし、自然は人がいきるすべてをくれ、物体より魂の救いのほうが人生にとって重要か、教えてくれた。孤独も輝く夕日に救われて、心は大自然の神に見守られ包まれていた。
現代に生きる私たちも「人間にはそれは禁じられています」「神に対する罪です」と拒む勇気が欲しい。原発や遺伝子組み換え、化学兵器、自然破壊につながる開発など。

この本を読んでいる時、娘の保育園で小麦粉粘土を作る作業をしたことがあった。子供たちが大喜びだった。でも、私は思わず職員に抗議してしまった。ジンバブエの自給自足の時代に現金で買わなければならない小麦粉が、貴重だった経験がある。食べ物を食べずに創作に使うことに、私は罪の意識を感じた。食べ物は、命だから、食べて欲しいと、若い保育士に訴え、思いもよらない発想だったと驚かれた。

この「アガーフィアの森」は、罪深い現代社会に生きる私達に、貴重なメッセージをくれる。

| 日々のこと | 22:33 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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