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元氣メグル日々 エリカのブログ

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映画「100000年後の安全」

渋谷アップリンクで「100000年後の安全」を見てきました。
http://www.uplink.co.jp/100000/
あらすじは以下の通り。
毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。
フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。
廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保障できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。

この映画は、原発に対し賛成も反対もしていない。
でも、どうやって10万年も安全を守るかという議論を進めていくと、現代人の愚かさを嫌というほど感じてしまう。
人類は、人類の祖先ネアンデルタール人からまだ1万年しかたっていない。これまで、ピラミットや数々の巨大遺跡を生んだ文明があったが、その5000年も経っていない文明が残した遺跡の意味も推測でしか分からない。
10万年の未来の人類に対し、どう危険を伝達し、安全を維持するのか。想像も出来ない遠い未来に対し、推測だけで学者達が議論している。空虚な議論だと思った。天災も戦争などの人災も、未来は想定外だから、未来なのだ。
こんな空虚な議論の中で、これほど大量な危険なものを作り出して、安全を守れると現代人の知識を過信するなんて、愚かだ。
自分達の手に余り自分達の生命を犯す危険なものを、手にするのは愚かすぎる。

TVなどを見ていると、原発問題に対し、「これから中国、インドなののアジア諸国、アフリカなどが、日本レベルに豊かになるには、エネルギー問題が出てくる。経済発展には、原発は大切だ。」という人が多く出てくる。
こういう人は、近視眼なんだろうなあ。目先の豊かさ、今の物質の豊富さしか見ていない。未来の何世代も後の人々のことを考えたら、危険なゴミを大量に残して、どうして幸せな人生を引き継ぐことが出来るでしょう。

「ラダック懐かしい未来」という本に、感動したことがあった。その著者が、真の幸せを探った映画「幸せの経済学」も始まる。
豊かさを得るために、経済発展が必要だという人に見てほしい。
http://www.uplink.co.jp/x/log/003966.php
鎌中ひとみ監督作品もまとめて見れるチャンス。
http://www.uplink.co.jp/factory/log/003962.php

久々のアップリンクだったけど、これからどうやって人類は生きていくか考えるためのヒントになる映画が一杯公開されていて、何度もアップリンクに行くことになりそうです。


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