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元氣メグル日々 エリカのブログ

2009年07月 | ARCHIVE-SELECT | 2009年09月

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ジンバブエ座談会

DADA アフリカと日本の開発のための対話プロジェクト http://dada-africa.jp/ の主催するジンバブエにかかわる人たちが情報交換する座談会に参加しました。

参加者は、DADA代表の尾関さん、日本国際ボランティアセンターの壽賀さん、ジンバブエ友の会の林本さん、http://www.scenfos.com/societyforzimbabwe/index.html、あふりかくじらこと横山仁美さん、http://africanwhale.net/今度在ジンバブエ日本大使館の専門調査員として赴任する飯田さん。
各方面のジンバブエの政治経済を深く見つめる知的なメンバーと、何度も行っているけどハラレの黒人居住区ハイフィールドで伝統文化とムビラ漬けだの私は何が語れるのかと、かなり心配していました。
私は、村に行く回数も日数も少ないので、知っているのは結局首都ハラレ周囲のことのみだし、私が見ているのはジンバブエのほんの一部のことなんだろうな、といつも思っていました。
まあ、私の個人的視点で無責任に話させてもらいました。
内容はDADAの会報にのるそうです。


座談会は、2008年の大統領選挙ぐらいからの状況の変化を出し合い、今年のチャンギライ政権に移行しての印象などが話されました。
滞在時期が近い人でも、昨年の選挙混乱期政治暴力を確認したかどうかなど人によって印象が違う。昨年は作物が不作だったけど、同じ不作でも私はハラレ周囲での雨が多すぎす根腐りを見ていて、もっと南部のマシンゴ周囲では旱魃だったのか。
やはりジンバブエに行ってもいつも同じ地区、人間関係の中だけで、情報を貰っているので、こうやって他の日本人の話を聞くのは、違ったジンバブエが見えてきて興味深かったです。


みんなの話を聞いて、今のジンバブエはムガベの独裁からチャンギライ首相との連立政権になり政治的には静な雰囲気で、US$が使用され物資の流通は多くなったけど、人々は外貨不足で物資を買えず、教育費も払いきれず、生活は苦しいという状況のようですね。
ジンバブエの未来はといえば、チャンギライもムガベも自分達の国をよくしたいですよ。今の経済の混乱だって、ムガベ独裁が悪いだけじゃない、ムガベがいなくなれば言い訳じゃないでしょう。
本当に、彼ら自身の手で解決策を作っていくのを見守るしかないですね。


ジンバブエにかかわる人は、本当にジンバブエのことを愛しています。それを深く感じました。
自分もそうですが、ジンバブエの魅力をあげるより、その愛は個人的に友人、知人ができていく絆が強いのでしょうね。
国際交流、国際協力とかいいますが、結局個人と個人の絆が一番、他文化を理解しようと努力する原動力になるのだと実感。


あふりかくじらさんは、最近ビーズサイクのクラフトフェアトレードもやっていますが、彼女が「かわいそうなジンバブエ人が作ったビーズ細工ではなくて、ただ純粋にかわいいビーズ細工としてみて欲しい。そして、その魅力的なものを作ったのはジンバブエ人で、ジンバブエを知りたいと思う気持ちになってほしいと」言っていました。
とても共感しました。
ジンバブエのアートは、説明するまでもなくすごいデザイン性を持っていて、そのものにパワーがあります。私もクラフトを売っていますが、魅力的だから売るのです。フェアトレードして彼らを助けることが目的ではなく、この魅力を見てほしいと思う気持ちが、結果としてジンバブエに外貨を少し渡せるのです。

ムビラも、ムビラそのものに魅力的な力があるのです。
ジンバブエだ、アフリカだと言わなくても、その力のある音楽で自分はただ自分の感じていることを表現していきたいですね。その表現は、間違いなくジンバブエの影響を強く受けているので、自然にジンバブエへの共感を引き出せると思います。
そういう活動を気長にやっていこうと、思った日でした。

| アフリカ、ムビラ | 03:10 | comments:3 | trackbacks:0 | TOP↑

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