元氣メグル日々 エリカのブログ

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マンジェングワのショナ彫刻

9月ジンバブエのルサペのフラドリック・マンジェングワの儀式に参加したときに、マンジェングワの彫刻を見せてもらった。この作品たちは衝撃的だった。
工房には無数も小さなノミが置いてあって、手彫りしていることが分かる。一部壊れていて、制作中破損したのか。売り物にはならないと思う。しかし、この気の遠くなるような作業を、どんなモチベーションでしたのだろう。
マンジェングワは、写真の黒いシャツを着た、歯が抜けて鋤きっ歯になっているちょっととぼけた風貌の老人だ。

ショナ彫刻は有名で、長年ジンバブエを訪ねていると、工房で製作場面をみたり、沢山の作品を見る機会がある。しかし、近年形式にはまった個性のない作品ばかりで、感動できないできた。
この作品は、なんて物語のある心打たれる力があるのだろう。

絵も音楽も論理的に学んだことはないので、芸術論的な本もあまり読まないが、何が芸術でアートなのかと、考えることはある。
ゲーテは、イタリアを旅して芸術作品に触れて、「この崇高なる芸術作品は同時に人間による最高の自然作品にして、真なる純粋な法則から作られたものである。全ての恣意的或いは思い込みによる過ちは崩れ落ちる。そこに必然が存在し、神も存在する。」という文章に出会って、芸術の本質について納得した。
芸術とは、個人的恣意的なものでなく、自然の法則の顕在として出現したものかどうか。
「しんじつだけが魂をうつ」と言ったのは、相田みつをだが、そういうことだ。

| ジンバブエでの日々 | 21:36 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ボンドノーツの急落

ジンバブエ中央銀行発行の紙幣ボンドノーツが、発行から一年たっていないが急速に価値を失っている。
空港までのタクシーをボンドノーツの2ドルを織り混ぜて払おうとしたら、US$払いなら20ドルだが、ボンドノーツ払いなら25ドルといわれ、予定外にボンドノーツが余ってしまった。
ボンドノーツもエコキャッシュ(携帯電話での電子マネー)も、US$キャッシュの70%ぐらいの価値しかない。
チェーン店のスーパーマーケットでは、USキャッシュもボンドノーツでもエコキャッシュも同価値だが、個人の商売では明らかにどの払い方にするかで、値段が変わってしまう。
これはかつてハイパーインフレの時のジンバブエドルのように、来年は道に捨てられるほど価値を失っているかもしれない。2008年ぐらいの状況が思い出された。
ジンバブエ人は、いつもジンバブエは平和で美しい良い国だろう、ただ経済状況が厳しいだけだ、リーダーがチェンジしなければならない、といい続けているが、この15年変わっていないねぇ、と今回の状況でも思った。

ボンドノーツを使いきりたくて、空港でアフリカングッズの店へ。娘が、「私、アニェンバ(シマウマトーテムの女性)でしょう。みんなアニェンバって呼ぶよ。だから、シマウマの服買わなきゃ。」と強く希望されて子供服を購入。この子のジンバブエへのアイデンティティーも年々深くなっていくんだなぁ、と思わされた。

| ジンバブエでの日々 | 03:28 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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ジンバブエっていいよねぇ

「ジンバブエって、自由で広くて何でもしてよくて、良いところだねえ。日本に帰りたくなくなちゃうねぇ」とよく言っていた娘。

毎日、朝から晩まで木登りに泥んこ。ショナ語も家の子供たちと喧嘩ばかりして泣かされてばかりで、「イウェ(お前)」「プシェーケ(あっち行け)」「ロクロウァ(打つぞ)」とか罵り合い言葉ばかり覚えたけど、「ウァナワング(私の子)」とかいいながら、人形をおんぶしたり、片言で意志疎通させていた。
「日本に帰っても、ママとアイネだけショナ語喋ろう。ショナ語忘れたくないね。マーニャとかいって走ったりするの。みんな分からないの。可笑しいね。」と言っている。
ヤギ、ウサギ、鶏を絞めて食べるのも抵抗なく、むしろ興味深く見ていた。ウィザというバッタも美味しく食べていた。インギという木苺やドウィというワイルドフツーツ、ピーチなども、木からもいでよく食べていた。何でもよく食べて、また成長した様子。

私は、朝から晩までムビラを弾きまくった。ムビラの奥深さも美しさも、学ぶほどに感じる。
広い空、大きな赤い夕日、広がる草原、素晴らしい星空。この村の素朴な生活。
文化の違いに分かり会えないなぁ、と思うこともあるが、やはりこの大地と文化に惹かれる。

毎年一ヶ月はこうやって村で暮らし続けたい。
「ジンバブエっていいよね。」
と母娘二人でいつまでも言っていたいなぁ。

写真 お世話になったレオナード・チアニケ一家 

| ジンバブエでの日々 | 17:58 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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レインシーズンの始まり

大雨が降った。レインシーズンの始まりだ。9月に雨なんて、今年は早い。
ジンバブエでは、7年雨に恵まれ豊作が続き、その後3年雨が少なく干魃となる10年サイクルを繰り返すと言われているそうだ。昨年から豊作は始まったので、2023年ぐらいまで豊作だろうと、チアニケは話している。

畑ではパドックに貯まった牛糞を畑に撒く作業に忙しい。スコッチカート(牛の荷車)で20回分ぐらい畑とパドックを往復する。
ビレッジ8から十代の青年がワーカーとしてきたので、また同居人が増えた。

チアニケの畑は、8ヘクタールある。
今年は、4ヘクタールはメイズ。2ヘクタールはズング(落花生) 、1ヘクタールはシュガービーンズ、1ヘクタールはニェベという小さな豆とひまわりを育てるという。
ひまわりは、クッキングオイルになる。

メイズの4ヘクタールも多い。一年以上家族20人分食べて、一部売れる量だ。
ズングも、2ヘクタールはすごい。ここの人ほど落花生を愛する人たちを私は、知らない。4月頃の収穫期では、畑から収穫したばかりのものを塩茹でして、どんぶり一杯の朝ごはん。落花生だけで朝ごはんになるなんて、驚いたものだった。
ピーナッツバターをドゥビィというが、これも毎日パンにつけたり、料理の味付けに使う。
私も娘も、ドゥビィが好きで昨年4kgほどもって帰ったのに、一年もたなかった。今年は5kg以上は運ぶ予定。
娘は、サザも気に入ってしまい、ミルミール、ソヤミート、ハニーと食材ばかりで10kgほどもって帰ることになるなぁ。

| ジンバブエでの日々 | 14:52 | comments:2 | trackbacks:0 | TOP↑

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ムビラ修行、遥かなる道のり

ドンゴーザ氏がチアニケを訪ねてきた。60才台のふたりがムビラについて長いこと話しあっている。
多弁で雄弁なドンゴーザと寡黙で温和なチアニケ。対照的なふたり。

チアニケは、多彩なムビラの曲のバージョンをアップテンポでどんどん教えてくれるが、こちらは溺れぎみだ。
「儀式でムビラ奏者が6人いたら、隣の人の音を聞いて、クシャウラ、クチニラと交互になるように、演奏していくようにしなければならない。他の人と同じバージョンを弾いたら、意味がない。6人いたら、3つのバージョンのクシャウラ、3つのバージョンのクチニラになってこそ、良いムビラ奏者といえる。」などと、儀式での演奏について教えてくれる。だから、各曲6バージョンずつぐらいのバリエーションを弾きこなせなければならないと。
私など、儀式で知らないバージョンで弾かれると、隣の人に「これなんの曲 」と聞いてしまうこともあるのに。
高い目標を示してくれたが、先は程遠い。

| ジンバブエでの日々 | 18:39 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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