このリンガ村に暮らしたのは、2015年の1年間。2016から2019年の4年間は毎年日本の夏休みに、チアニケ家で過ごしてきた。この村の子供達とうちの娘の付き合いも7年前からだ。子供の成長が著しい。4年前は、ただ朝から晩まで言葉もいらず砂いじりして遊んでいたのに、お互い10歳前後になってコミュニケーションが上手くできずに暇をもて余し、距離ができたり、微妙な接し方をしているときもあった。一緒にお風呂に入ったり、縄跳びをしたり楽しく遊んでいる時間もあったが、ただ跳ねていた頃と違って、うちの娘が思春期に近づき落ち着いて来てしまった様子。
ここの生活は牛、ヤギ、鶏、鳩、ウサギといろいろな動物に囲まれ、静かでゆっくり時が流れている。
火をおこしたり、動物の世話をしたり、娘は自然にやっていて、日本にない豊かさを体験できてやはり今回来て良かったな、と思う。
娘も私もほとんど肉食しないで暮らしているのに、ここに来て鶏、アヒル、ヤギ、鳩と随分目の前でさばかれて、食卓にのぼる日々。余りによくさばかれているので、この残酷な光景になれてしまった。新鮮で本当に美味しい。しかし、肉が重い。
コロナ対策について、チアニケに聞くと、政府は3回のワクチン接種を求めたけど、村のクリニックで2回だけ打ったとのこと。その頃は、マスクを強制され、葬式でも50人以上の人の集まりは禁止され、椅子も1人分間を空けるように言われ、日本と同様の状況だった様子。コミュニティの団結の強い世界なので、政府の言うことに日本以上に従わざるえない雰囲気が感じられる。
